実際にどの程度の痛みなのか?
実は"痛みの程度"を説明するのは非常に難しいことです。なぜなら痛みには評価する際の"単位"がないからです。「150gくらいの痛みが3日ほど続きます」などど表現できれば良いのですがそうもいきません。そこで、これから歯列矯正治療を始めようと考えている方に最も理解しやすい説明方法であろうという意味で、実際に歯列矯正治療を受けられている患者様からお聞きする言葉をもとに、どの程度の痛みであるのかを類推してみることにします。
矯正装置を装着して1ヶ月目の患者様の感想
私は、初めて装置をつけた患者様に対して、必ず次回の診察日(約1カ月後)に「お痛みはどうでしたか?」と聞くようにしています。このときの患者様の痛みに関する感想を割合で示すと概ね以下のようになります。
「すごく痛かったです」と話される患者様=10%
「最初はかなり痛かったけど今は平気です」=40%
「最初は少し痛かったけど今は平気です」=40%
「全然痛くなかったです」=10%
もちろん、患者様によって表現は違いますし、厳密に統計をとってみたわけではないのですが、経験的にこのような割合だということです。
しかしながら、これをこれから矯正装置を付ける患者様にそのまま当てはめるのは少々無理があります。何故かというと、感想を聞いた時点では痛みが治まっていることがほとんどだからです。誰しも過去の痛みの表現は和らぐのが普通です。そういう意味では上記感想はあくまで装置装着後1ヶ月時点での感想であることを考慮しなければ本当のことは見えてきません。つまり、装置装着後3日目に感想をお聞きすれば全く違った結果になるであろうということです。
ところで、ここで患者様が訴えた痛み(あるいは、その記憶)というのは、矯正装置の機械的刺激による痛みも、炎症反応に起因する痛みも多くの場合明確には区別されていません。歯列矯正治療による痛みについてというタイトルである以上、その辺にも何らかの答えを示さなければいけないでしょう。
そこで次回は臨床的な経験則を提示しながら歯列矯正治療中の痛みの程度についてより深く考察してみます。
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このページは、アクイユ矯正歯科クリニックが2007年1月10日 23:20に書いたブログ記事です。
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