続きです
さて、ブラケットの素材の話は前回お話しましたが、ワイヤーはどうでしょうか?
矯正用のワイヤーに求められる機能のうち、最も重要なものは弾性力です。しかもこれを限られた大きさで発揮できなければ意味がありません。
携帯電話のストラップにプラスチックのバネのようなものが使われていることがあります。けれど、携帯電話の内部や、パソコン内部にプラスチック製のバネが使われることはありません。これはプラスチックという素材が弾性力を発揮するためにはある程度の大きさ=太さ、が必要だということを意味しています。
矯正用のワイヤーもその太さの制約からプラスチックで代用することは(今のところは)できません。矯正用のワイヤーは金属(ステンレススチール、ニッケルチタンなど)を用いる以外に仕方がないのです。
そこで、金属色を目立たせなくするために、白い塗料でコーティングするという、実に原始的な方法が考えられました。
ところが、このコーティング、口腔内で使用していると剥離してしまうのです。
個人的には今の工業技術をもってすれば剥離しないコーティングも十分に可能なんじゃないのか??と思ってはいます。例えば今使っているパソコンにあるVAIOのロゴなんかは一ヶ月口腔内で使ったくらいでは剥離しないような気もします。でも、たぶん色々と問題があるんでしょう、おそらくはコスト面での事情なのでしょうが、とにかく、全く剥離しない白いワイヤーというのは今のところ製品化されていないのです(製品化されていないということは当院にもそのようなものはないということです。当院はワイヤーの製造工場ではありませんし、そもそもそのような塗装技術をもちあわせていませんので)
続く
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このページは、アクイユ矯正歯科クリニックが2008年1月29日 23:35に書いたブログ記事です。
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