最近、美味しいうどんを見つけました。
“るみばあちゃんのおうどん”
西友ならどこでも売っていると思います。そこで、あまり関係ないけど今日は長崎の五島うどんの話を書きたいと思います。
五島列島は長崎県にあります。風光明媚とも、釣人の楽園とも、田舎の漁師町とも言われます。
大学時代、長崎市に6年間住んでいましたが残念ながら一度も行く機会がありませんでした。本当は一度くらい行きたかったのですが・・・。
そうはいってもクラスに五島出身の人もいましたし、行ったことはないけれど、なんとなく知っている気がする・・そんな感じでしょうか。
あるとき帰省で羽田に向かうため長崎空港をうろうろしていたら、「五島うどん」ののぼりが・・・
「なんやら、なまら美味そうやん」と思って店内に入ると・・・”日本3大うどん”・・・と書いてある。
「??・・・えーと、讃岐、稲庭・・・次は・・・五島??」
そもそも長崎市内で他に五島うどんなるものを供するお店なんて見たことないんです。もしかしたらあるのかもしれないけれど、たぶんありません。365日×3食×6年間、全て外食で通した僕が言うのですからおそらく間違いありません。讃岐と稲庭くらいは聞いたことのある人も多いでしょうけど、日本2大うどんに、五島が勝手に三番手に名乗りを上げたといわれても仕方のない状況です。そのくらいに長崎県内での知名度もきわめて低いのです。ちなみに日本3大うどんをネット検索してみると讃岐・稲庭・水沢うどんと出てきました。
だいたい、長崎で麺といえばご存知”ちゃんぽん”です。そもそも長崎市内にはラーメン屋すらほとんどないのです。
あるとき、ちゃんぽん屋で食事をしていたら、トラックの運転手らしき人がお店の人に「ここにはラーメンはなかとね?」と聞いていました。「ありません」とあっさり返されて帰ったところをみると、頭の中はラーメンのお花畑だったのだと思います。けれど、運転手さんの望みが叶えられることはしばらくないはずです。なにしろ長崎市にはラーメン屋なんて無いんですから。近いところで佐世保、時間にして1時間半は走り続けないと無理でしょう。
この話で思い出しましたが、長崎には鮨屋も少ないです。魚はやはり東京湾が美味しいらしく、囲まれた東京湾内でしか出ない味があるそうです。なので、長崎の鮨屋で「中トロください」なんていったら、板前さんに「そんなものはねぇー!!」といわれてしまいます。別に冗談ではありません。もっとも、看板に”江戸前寿司”とあれば話は別ですけど。
さて話を戻して五島うどんですが・・・・、まずは”うどん”であるかどうかがいかがわしいのです。うどんにしてはいかにも細く、ちょうどそうめんと讃岐うどんの中間くらいの太さ。うどんの細かい定義は知りませんが、関東の人はあれをうどんといわれても納得しないんじゃないのかな??
つるりとして、讃岐うどんよりはどちらかと言えば稲庭に近い食感で食べやすいですが、粉っぽいです。めんつゆはあごだしといって、五島近海でとれる飛び魚を使っています。これが特徴なのですが、なにしろ空港内の店でもあるし、お世辞にも美味しいとは言えませんでした。五島に行けば美味しいのが食べられるのかもしれませんね。
*ちなみに、長崎市内にラーメンを提供する店が無いわけではありません。ファミレスはありますし、ちっちゃくて、不味いラーメン店ならいくつか知っています。でも、住んでいなければまず見つけることすら難しいでしょう(笑)