昨日取り上げたこたつみかんのニュース。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140125-00000572-san-soci
その中で気になった記述があったので取り上げてみたいと思います。
記事では
コタツの出荷量が減少しているということに着目し、ミカンの出荷量減少もコタツの出荷量減少に原因があるとの仮説
を立て、会社のデスクや家庭のテーブルにみかんを置く運動を展開しているNPO法人「青果物健康推進協会」(東京)が紹介されていました。
さらに、こたつ以外にみかん消費減少の理由として考えられる理由として日本果樹種苗協会(東京)協会の担当者の
「イチゴやバナナも最近は値段が安く、食べやすい。夏場はメロンやスイカがあり、ブドウやリンゴも品種が豊富。胃袋に入る量は決まっているので、みかんはそのほかの果物と競合しているわけです」
というコメントを紹介しています。
しかし、本当にそうなのか。
私に言わせればコタツ減少で最も被害を蒙ったのはみかんではなく、麻雀牌でしょう。
みかんは何もコタツでなくても食べられるけれど、麻雀はコタツがなければできません。フローリングに置かれた曲線の多いテーブルで麻雀はできませんから。
麻雀人口をグラフにしたらみかんの出荷量の減少の比ではないのではないか。もはや絶滅危惧種ともいわれる麻雀愛好家。彼らこそこたつ減少の最大の被害者でしょう。なにしろ4人集まらないとゲームが始まらないのですから。
話がそれました。
私が気になったのは日本果樹種苗協会(東京)協会の担当者のコメントです。本当に専門家のコメントなのかと耳を疑ってしまいました。
「イチゴやバナナも最近は値段が安く」
一体、いつの時代と比較しているのか。私の記憶では少なくともここ20年の間にイチゴやバナナが劇的に安くなったとは思えない。
「夏場はメロンやスイカがあり」
こんなの太古の昔からそうではないのか。だいたい、みかんは冬の果物だから何故夏の果物と競合するのか。
「ブドウやリンゴも品種が豊富」
これまた頓珍漢。むしろ柑橘類のほうが種類が豊富じゃないのか?ざっと思い付くだけでも温州ミカン、八朔、甘夏、日向夏、ポンカン、伊予かん、ネーブルオレンジ、バレンシアオレンジ、グレープフルーツ、ぼんたん、清見、etc。いくらだってあるじゃないか。
「みかんはそのほかの果物と競合しているわけです」
それはないだろ、と思って調べてみました。
http://www.pref.tochigi.lg.jp/g61/ichigo-joho/ichigo-kounyusuryo.html
主な果物の一人あたり年間購入数量(農畜産業振興機構「ベジ探」、原資料:総務省「家計調査報告(二人以上の世帯、速報)」)
確かにみかんの減少率が頭抜けていますが、リンゴ、メロン、イチゴも1988年に比較して2008年では減少しています。つまりみかんの減少分を他の果物が奪ったわけではなく、果物全般が売れなくなっているということ。
これだけ頓珍漢な返答をする担当者が取材に応じる日本果樹種苗協会。果たして大丈夫なのか。他人事ながら心配になります。
さてそろそろ今日の〆をしなければなりません。私が考えるみかん消費減少の理由
1・少子化
果物は甘い。甘いものは子供が好き。少子化が進めば果物は売れないだろう。
2・重いうえにめんどくさい
果物全般的に剥く、切るなどの作業が必要で面倒くさい。
最近私がコンビニで良く買うものにフルーツのシロップ漬けがある。グレープフルーツとかミカンとか。食べたくなったら封を開けるだけだし、無駄な部分がない。青果は皮とか無駄な部分が多く、重くて持ち運びが大変。
3・コンビニに売っていない
最近では見かけることもあるが、そもそも若者が買い物をするコンビニで販売していないのだから売れるわけがない。イチゴだバナナだと頓珍漢な競争相手に目くじら立てる前にコンビニの商品棚の一角を占めるように営業努力する方が先。
以上、真面目な〆でした。
written by 埼玉県所沢市 アクイユ矯正歯科クリニック