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オバマ候補優勢に思う

アメリカ・民主党の大統領予備選でバラク・オバマ候補がヒラリー・クリントン候補に勝つ可能性が80%近い確率になっているそうだ。
事前予想ではクリントン候補の圧倒的優位と伝えられていたから驚きである。

思えば僕が小学校の社会科でアメリカという国を学んだときは”人種のるつぼ”だけれども”有色人種に対する差別は根深い”ということだったのだから時代は変わったものだとつくづく思う。
オバマ候補なら初の黒人大統領、ヒラリー候補なら初の女性大統領ということだからどちらが勝っても歴史的快挙ということだ。

それにしても、劣勢のヒラリー候補ではあるものの、彼女がここまで健闘してきた理由の1つに夫であるビル・クリントン元大統領の高い人気があるという。このことを知った時、アメリカと日本の違いを感じずにはいられなかった。クリントン元大統領といえばその経済政策によって1990年代のアメリカに空前の好景気をもたらしたわけだけど、日本ではむしろ例の”不適切な関係”の大統領(笑)ということでスキャンダラスな政治家といったイメージが強いように感じていたから。

日本なら宇野元総理、横山ノック元大阪府知事の例を挙げるまでもなく政治家の女性スキャンダルは致命的だ。欧米人というのは根本的に公と私事を区別して人物を評価するように感じる。フランスのミッテラン元大統領に隠し子がいることが発覚して、記者に問われたとき「Et alors ? =ええ、それがどうかしましたか?」と答えたのは有名な話。結果的にこのことを記事にした週刊誌の方が他のメディアに非難されてしまったというから、フランス国民からするとそんな下世話なことを聞く記者のほうが馬鹿だということらしい。もっとも日本には認めても認めなくても、話のネタになりそうなものには何にでも食いついてワイドショー化してしまう低俗なマスコミ文化があるから諦めるより他ないけどね。

今度の大統領選は、サブプライムによる景気後退、イラク問題の後始末といった問題を抱えるアメリカが、中国やロシアといった新興大国とどうやって渡り歩いていくのか?アメリカは世界唯一の超大国の地位を維持できるのか?という、アメリカにとっても世界の国々にとっても物凄く大事な選挙だと思うんだけど、そんな中、オバマ候補優勢で能天気にノリノリなのが福井県小浜市と、先日”六兵衛うどん”のエントリーで触れた長崎県の小浜温泉街。片田舎の温泉街がオバマ人気にあやかろうというのはまだ可愛げがあっていい。しかし、読みが一緒だというだけで、必勝達磨を送ったり、もろ手を挙げて応援してる小浜市長はどうなんだ??(笑)。僕なんかはこの市長にはたして政治家として見識があるのか否か疑わしくなるけどね。

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