電話番号:04-2928-0050

HOME >  ロックインな自分

ロックインな自分

僕が携帯電話を持ったのはもう10年以上前

その頃はまだ携帯メールなんてなくて、電話番号の登録件数も100件程度だったと記憶している。
僕より何年か前に携帯電話を持っていた人は、電話番号が010・・・・だった。やけに010の電話番号を羨ましく感じたものだ。
もっとも、その後、010から始まる携帯番号は、090から始まる2回線分の周波数を使っているということでNTTが高く買い取ったらしいから憧れていた自分の感性はあながち間違いではなかった。
そういえばポケベルなんてのもありましたね。今の子供に話したら「ポケモンの新しいおともだちぃ?」くらいの反応だろうけど・・・。

そして、10年後の現在、最新の機能を満載した機種を使用している僕なのですが・・・

使い方は10年前とほとんど変わっていない(汗)

こういうのを「ロックイン効果」というらしいです。厳密な定義は知りませんが、代表的にはドコモの携帯に慣れてしまうと、AUがどんなに素晴らしい機能を満載しても、次に買うのもドコモ、といったような現象を指すようです。要は、ある程度の満足感が得られてしまうと、他の新しい技術などに関心がなくなること、といってもいいでしょう。

今の僕の携帯の使い方は相変わらず通話とちょっとしたメールのみ。ブログでウダウダ能書きたれているから、「こいつの携帯メールもうっとおしそうだ」と思ったら大間違い。僕の携帯メールは哀愁を感じさせるほどにショートです。あのちっこい画面では文の全体像がイメージできないし、だいたい、打ち込むのに時間がかかる。

ところが、知り合いに僕の遥か上を行くショートメールの達人(??)が二人います。二人の共通点はやけに社交的で話し出したらとまらない、マシンガントークの使い手というところ。もっとも、二人ともただ単に「文章を書けないだけ」という噂もちらほら耳にするから喋り言葉と文章は全くの別物ということなんだろう。

確かにおしゃべりな作家ってのはあんまり聞かない。同時に喋りが達者でありながら、文章を書かせると、て・に・を・は、を人並み程度にすら使えない人もいる。
物書きに優れる人と、喋りに優れる人とは、言葉を編み出すときに使う脳の領域が違うんじゃないか?とすら思う。

面白く文章を書くには、構成が大事だと思う。簡単に言うと、起承転結、これが無意識のうちに構成できるような人の文章は面白い。逆に、意識して起承転結を書いているのがわかるような文章は面白くない。僕はこの、無意識に、ということが出来ない。これは才能の問題なんだろうと諦めているけれど。

ブログを書き始めて気が付いたのだけれど、「これは絶対面白い!!」と思って、その場の勢いで文章を書き始めると、どうしても”面白いこと”を最初に書いてしまう。起承転結、の”転”から書き始めてしまうのだ。で、起承がやけに短かったり最悪無かったりして、読み手は何がなんだかわからなくなってしまう。やはり文章の場合、表情や仕草で面白さを伝えられない分、前置きを長くして、書き手の世界に読み手を引き込む工夫が必要なんだと思う。あと書き出し。
作家の開高健曰く、「文章ってのは最初の2行で入っていけないと駄目」・・・らしい。つまり、最初の2行で読み手を惹きつけることができなければ作家としては食っていけないということなのだろう。考えてみれば凄いことだ。たった最初の2行、文字数にして80字前後で残りの数百ページを読んでもらえるかどうかが決まるのだから・・・。

本を読むときは、最初の2行に注目すると少し違った作家像が見えてくるかもしれませんね

〜〜〜終わり〜〜〜

飯能市 秩父市 三芳町 歯科矯正