それにしても世の中には色々な資格があるものだ。この敷金鑑定士は日本敷金鑑定士協会が認定する民間資格です。一般的に賃貸物件は大家~不動産屋~借主という関係で成り立っていますが、敷金鑑定士は借主側の権利を主張する立場のようです。
簡単に言うと、借主が返還されるべき敷金の金額を敷金の本来の目的である「原状回復」という観点から評価するのが主な職務です。
退去時に敷金がどれだけ戻ってくるか?というのは金額的にも大きいだけにとても重要なことなのですが一般的には不動産屋さんが送ってくる明細を見て「高いな・・・」と感じつつも何も言えないというのがほとんどだと思います。
そんなときに頼りになりそうなのがこの敷金鑑定士です。法的拘束力は無いようですが敷金返還額鑑定書なるものを発行してくれます(日本敷金鑑定士協会名義)。作製の費用は入居時の敷金の金額により異なりますが12000円からと良心的です。
それでは受験内容をチェックしてみましょう(ホームページより抜粋転記)
受験資格
この試験は,年齢,性別,学歴等に関係なく,誰でも受験できます。
試験内容
民法・訴訟法・借地借家法・消費者契約法・宅地建物取引業法・建物の区分所有に関する法律・裁判手続き・過去の敷金返還請求事件に関する事項等から全4回の答練問題を実施し、その後、最終試験を実施します。
試験方法
答練問題・最終試験は通信教育で実施しますのでご自分のペースで受講して下さい。何日以内に資格を取らなければいけないとする制約はありません。最終試験に失敗しても追加で最終試験を何回でも受けられその試験料は無料です。最終試験に合格すると敷金鑑定士名簿に登録し合格証書を交付します。早いかたですと1ヶ月程度で敷金鑑定士として登録されています。
受験料
38,500円(税込み・テキスト・答練・最終問題・受講者への送料含む)
合格率
95%
これは間違いなくお得な資格だと思います。38,500円で一生役に立ちますし、2回くらい引越しをすれば簡単に元はとれそうです。僕自身、不動産屋さんに掛け合ったら当初の敷金返還額が2倍になった経験もありますのでこれは贔屓目抜きにお得な資格だと感じました。
勝手に評価(5段階)
~敷金鑑定士~
取得難易度 :**
お得度 :*****
就職役立度 :***
羨望度 :*
寸評
繰り返しになるがお得な資格である。通信で受験可能、38500円、合格率95%、不動産業界への就職にもそれなりに有利に働くだろう。人脈があれば独立開業も可能だ。
仕事で使わなくとも自身の敷金返還問題だけでも元は取れそうだし、家族親戚友人を含めればなおさらだ。こんな資格があったとは・・・
興味のある方はこちら⇒日本敷金鑑定士協会