うろ覚えの話で申し訳ないのだけれど、以前、JRの駅構内のコンセントで携帯電話の充電をしていて捕まった人がいた。被害額は1円。たかが1円、逮捕までしなくてもと思ったが、おそらく注意されたときの犯人の態度があまりに酷かったのだろう。
そして、数日前、こんなニュースが・・・
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炊飯器持参で、他人の家へ 電気止められた男を逮捕 「腹減ったからやった」と供述
長崎県警早岐署は29日、同県佐世保市江上町、無職、坂中秋吉容疑者(49)を住居侵入未遂容疑で現行犯逮捕した。容疑者宅は電気が止められており、自分の炊飯器を持ち込んで他人の家の電気で勝手に米を炊こうとしていた。調べでは、坂中容疑者は同日午後3時ごろ、電気炊飯器を持参し、同市江上町の女性(77)方の1階窓から上半身のみを屋内に侵入させた疑い。「腹が減っていたのでやった」と、容疑を認めているという。炊飯器の電気コードを持って、屋外から窓の近くのコンセントにプラグを差し込む容疑者を女性が見つけて110番。署員が駆けつけると、容疑者は窓の下に炊飯器を置き、路上で横になって米が炊けるのを待っていた。炊飯器には米4合と水が入っていたが、容疑者が炊飯と保温のスイッチを押し間違えたため、米は炊けていなかった。同署は電気を盗んだ窃盗容疑でも調べる
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なぜこのような狂行に及んだのかは定かでないが、やることなすこと中途半端で塀の中のルームメイトの評判もイマイチだろう。
一般的には、腹が減ったらコンビニで弁当を盗むとか、ファミレスで無銭飲食を企てるというのが無銭飲食系犯罪の定石だ。むしろこれなら全国ニュースに取り上げられずに済んだはずだ。その点、犯罪リスク&リターンに対する配慮が不足していたと言わざるを得ない。
また、ちょっとばかりの知恵があれば、スーパーの試食コーナーを往復して当座をしのぐとか、マクドナルドのゴミ捨て場近くに居を構えるとかいう方法も思いついたはずだ。これまた生活サバイバルの知恵も不足しているといえよう。
ちなみに当院のスタッフKは先日、試食品だけで鎌倉1泊旅行を果たし、頼朝公以来、連綿と続く鎌倉の歴史に新たな金字塔を打ち立てている。お腹が空いたら「いざ鎌倉」と覚えておくとよい。
また、住居侵入という犯罪も犯しているのだが、これまた上半身だけという中途半端さである。
下半身が暴走して人生を棒に振る人間は数多いが、上半身だけの犯罪というのも珍しい。
それに、米4合といえば茶碗8杯分である。まとめて炊いたところで電気を止められているのでは冷蔵庫も使えまい。夏場なんだから食べきる前に腐ってしまう。
犯行前に野菜マイスターの資格を取得して、予備知識を仕入れておくべきだったろう。
炊飯と保温スイッチを間違えたのと道路に寝ていたというのはご愛嬌。
ここまで阿呆だと愛おしくも感じてしまう・・・。