ここのところ患者様へ治療内容を説明する際に使用する資料の制作に取り組んでいます。
「どうしたら歯の動きと力の関係を解り易く説明できるかな~~??」とか考えながら作図とかあれこれやっているのですが・・・
ひとつだけハッキリとした根本的な問題点が解りました。
「う~ん・・・これじゃあちょっと解り難いよな・・・」とか悩んでいると、四苦八苦している僕の脳裏に、どこからともなく声がするのです。
天の声
「ちょっとお前さん、お待ちなさいな。そもそもあんた、物理は苦手じゃなかったかい??」
僕
「・・・言われてみれば・・・」
天の声
「そうだろ?だいいちお前さん、人に何か説明できるほど賢いのかい?」
僕
「道案内くらいならできますよ」
天の声
「・・・」
僕
「すみません、冗談です。今は、矯正治療のことをどうしたら解り易く説明できるのか悩んでいるのです」
天の声
「まあ、適当にやれよ」
僕
「はぁ??」
天の声
「お前みたいな馬鹿がアレコレ考えるからいけない。慰めにもならんだろうが一つ良いことを教えて進ぜよう」
僕
「お願いいたしまする・・・」
天の声
「イチローってのがおるな・・・」
僕
「シアトルマリナーズのですか?」
天の声
「下界のことはあまり知らんがアメリカの西海岸付近でうろちょろしてる野球小僧じゃ」
僕
(そんだけ知ってりゃ十分だろよ)
僕
「で、イチロー選手と僕と何の関係があるんですか??」
天の声
「お前もイチローも馬鹿だということじゃ」
僕
「・・・僕を馬鹿というのは構いませんが、イチロー選手を馬鹿呼ばわりするとマリナーズからクレームが来るかもしれませんよ・・・」
天の声
「大丈夫じゃ」
僕
「なぜ??」
天の声
「お前さんのブログなどシアトルで見ている人がいるわけがないだろう?余計な心配は無用じゃ」
僕
「・・・、で、何でイチローが馬鹿なんですか?」
天の声
「ちと馬鹿というのは良くなかったな、イチローは馬鹿ではないぞ、彼の名誉のために申し上げておこう。ただ、例えば次の質問にイチローが答えられるか否かが問題じゃ」
天の声
「身長180cmの右投げ投手、ボールを離す位置は高さ170cm、初速150kmの縦に落ちるカーブ。野球場にはセンターから一塁方向に風速5mの風が吹いている」
僕
「それで??」
天の声
「このとき、最もセンター前ヒットになる確率の高いバットの入射角、スイング速度を計算しなさい」
僕
「確かにさすがのイチロー選手も答えられないでしょうね」
天の声
「計算は出来ないだろうが、実際にイチローはたくさんヒットを打っておる。学者なら計算できる人間がおるかもしれないが、その学者はイチローのようにヒットは打てんじゃろ?」
僕
「はは~~ん、あなたの謂わんとすることがわかりましたよ。実践と学問は別物だから気にするな、ってことですね」
天の声
「そうじゃ」
僕
「本当に慰めにもなりませんね、そんなことは解ってますよ。そうじゃなくてトルク、下の図をどうやったら解り易く説明できるかを知りたいんです」
天の声
「お前さんはこの図を見てどう思うのじゃ」
僕
「目が回りまする・・・」
天の声
「お前さんの目が回っているのに、人に力学など説明できるはずが無いのじゃ」
僕
「・・・」
天の声
「そういうことじゃ。ワシャ帰らせてもらうぞ。フォッフォッフォッ・・・」
は~~、なんかいい方法ないかな・・・