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精神的貧乏症

前回に続き今回もまた重いタイトルではあるが中身は大したことはない。

精神的貧乏症というのはさっき思いついた病気のことで、以下を読んで自覚症状を認めて近所のお医者さんに行っても相手にしてもらえない。もちろん僕は歯医者だから治療なんかできない。
精神的というからには当然、経済的貧富を問うているのではない。現在の経済状態はどうでも良いのだが、先々のことを経済的に心配しすぎる人を精神的貧乏症と名付けたのだ。

モデルは恥ずかしながら母である。思えば以前からその兆候はあったのかも知れぬ。小学校のとき母自作の防災頭巾を持たされていたのはクラスで自分だけだったような気がするし、「象が踏んでも壊れない筆箱」の全盛期に、そよ風に揺らめくような風流な筆箱を持たされていた。もちろん防災頭巾と同じ柄であった。

これで終われば子供思いの良い母親で終わるのかも知れないが、最近はひどい。とにかくこれからは年金生活だからといって質素質素のオンパレードである。
最近はあまり実家に寄っていないが、そのうち「今日はお正月だから特別に銀シャリよ」とか言いそうで本当に心配だ。
子として別に黙って見ているわけではないのだが、プライドが高いのか志を頑として受け付けない。まあ馬鹿な喧嘩も面倒なのでほっといているのだ。

もっとも当人が節約することで精神的安定を得られるのならば他人がとやかく言う必要もない。精神的貧乏症が問題なのは易感染性で周囲の人まで瞬時につまらなくさせてしまうところである。

例えば家族4人でディズニーランドに遊びに行ったとしよう。3人は今日くらいはワイワイ楽しく過ごしたいと思っているのに、精神的貧乏症患者が1人いると逐一もったいないとかアレコレいうので楽しめないのだ。

 これだけでも相当なものだが、精神的貧乏症患者のもう一つの特徴としてずうずうしさを挙げることができよう。なにしろ自分が長生きすると思っている。
普通の人は長生きしたいと思いつつも、まあいつまであるかわからん人生たまには楽しく過ごしましょ、と理由にならない理由を付けて散財するわけだけれど、精神的貧乏症患者はこれができない。
100歳まで生きるつもりで経済的な心配はするのに、明日、事故でぽっくり逝ってしまうという可能性の心配は一切しないのだ。あくまで自分が100歳まで生きるという前提の元にアレコレ心配している。

まったく困ったものだ・・・。

 

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