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田中投手の去就が決まらない

楽天の田中将大投手の去就が未だ決まりません。

 

私は野次馬ですから田中投手がメジャーで投げる姿を見てみたいですが、手放す楽天としては松坂30億、ダルビッシュ50億ともいわれる移籍金と比べると20億はいかにも安いと感じるのも無理はない。

 

しかし、もしかしたら田中投手のメジャー行を最も嫌がっているのはダルビッシュかもしれません。

 

新しいポスティング制度も金満球団有利な構図は変わらず、単に日本の球団に対する移籍金が選手の年俸に振り替えられるだけ。

金満球団有利な旧ポスティング制度は不公平と、新制度導入に固執した貧乏球団側も一体何のメリットがあるかよく分かりません。

 

田中投手クラスになればチーム内のライバル状況なんて気にしないでしょうから、メジャー球団が年俸以外でアピールできることなんてせいぜい本拠地が大都市にあるとか、温暖な気候で暮らしやすい、クラブハウスが綺麗だ、日本人選手が所属している、程度ではないのでしょうか。

その程度の条件で年俸20億円とも言われる田中投手争奪戦を貧乏球団が勝ち抜いて獲得できるものなのか。

 

こう言ってしまうと怒られるかもしれませんが、地球儀を目の前に、ニューヨークがどこにあるのか指させる日本のプロ野球選手がどれだけいるのか。

少なくない選手がアメリカ合衆国以外の場所を指してしまうのではないか。特にカナダを指さす人は相当数に上るのではないでしょうか。

そんな彼らに本拠地の立地、ましてや気候を語るのはナンセンス。オフに毎年訪れるグアム、サイパンの地理には明るくても米国本土の地理には暗いはず、と僻み癖のある私は思ってしまいます。

 

さて、新ポスティング制度は移籍する選手にとって好都合な制度となったわけですが、こうなると面白くないのが旧制度で移籍した選手。

移籍金20億円以下の選手には関係ありませんから関係するのは松坂とダルビッシュ。松坂はここ数年不調ですし、自分のことで精いっぱいでしょう。

ダルビッシュは2012年に6年推定5600万ドルの契約を結んでいますから年俸は現在の為替レートで約10億円。

仮に田中投手が年俸20億で4年以上の契約を結ぶとダルビッシュは4年間、「まさお」(ダルビッシュは田中投手のことをこう呼んでいる)の半分の年俸で投げ続けなければなりません。

田中投手が来年、自身を上回る成績を残したなら納得も行くでしょうがそうでなければ不満が募るのではないでしょうか。

 

そもそも、田中投手が現在のような高評価をうけているのもダルビッシュや岩隈といった先輩たちのお蔭でしょうし、今年の240敗という記録もダルビッシュが日本で投げていたら達成できていたか怪しい。

 

天敵がいなくなったフィールドで無双の活躍をして、天敵の威光を借りて評価を上げる、時代劇なら間違いなく悪代官です。

 

解決策はただ一つ。ダルビッシュの年俸との差額半分をダルビッシュに差し出すべし(岩隈にも少し)w

 

 

written by 埼玉県所沢市 アクイユ矯正歯科クリニック