中国が時速2900㎞のスーパーリニアモーターカーを開発しているというニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140513-00000042-rcdc-cn
時速2900㎞と聞いただけでも凄そうなのは理解できたのですが、いまいちピンとこないので他の乗り物と比較してみることにしました。
新幹線:443㎞(営業運転では300㎞)
フランスTGV:515.3㎞(試験車両)
日本のリニアモーターカー:580㎞
飛行機:864㎞(巡航速度、対地速度・・参考)
コンコルド:2124㎞(巡航速度)
なんと、音速(1225km)超えのコンコルドよりも速いとは驚愕です。東京~大阪の距離が550kmですからスーパーリニアモーターカーだと僅か11分!!もはや近所の八百屋にでもいくかのような感覚です。さらに札幌~那覇が2200kmなのでこちらも45分。これまた通勤圏内、朝に札幌で雪合戦して昼に沖縄で海水浴、夜は家族でナイトスキーなんて生活が現実のものとなるかもしれません。体力がついてくればの話ですけど。
夢物語はこれくらいにしておいて、なんとも中途半端なのが日本のリニアモーターカー。仮に580kmで営業運転できたとしてもTGVとさほどの差がないという残念ぶり。確か、私が小学生の頃(40年近く前ですねw)からリニアモーターカーは学研とかの雑誌に載っていて「夢のスーパー超特急」みたいなイメージを抱いていました。その頃の新幹線は確か時速220kmだったと思うけれども、現在では営業運転で300km。試験車両では443km。リニアモーターカーの580kmは当然試験車両の数字だから営業運転では450km程度になってしまうのではないでしょうか??そうすると莫大な設備投資の割に現行の新幹線とあんまり変わらない気がしないでもありません。
2900kmのスーパーリニアモーターカーともなれば線路はかなり直線的な施設になるでしょうから、日本という国自体にそぐわないかもしれません。中国大陸の西と東を結ぶというような大プロジェクトには向くような気がしますが。今の日本国内を見ても幹線沿いは発展していますが、地方は廃れています。地球儀的な視点から考えるとこのスーパーリニアモーターカー、日本を過疎の国に追いやってしまうかも、、、。もっとも、どうせ生きていないですし、そうなったらそうなったで日本人ですからどうにかしてくれることでしょう。
written by 埼玉県所沢市 アクイユ矯正歯科クリニック