先日報じられた歯科医院での滅菌に関する問題についてブログを書きました
http://garden.accueil.ne.jp/2014/05/post-208.html
大々的に報道されてしまったからなのか、ようやく厚生労働省が動いたようです。
http://archive.today/O6LW5
歯科医療機関で歯を削る医療機器が滅菌せずに使い回されている問題で、厚生労働省は、滅菌を求めた日本歯科医学会の指針を徹底するよう日本歯科医師会に近く通知することを決めた。
ということなんですけど、、、これって効果あるのでしょうか?まず、ご存じない方が多いと思いますが、歯科医師全員が日本歯科医師会に加入しているわけではないんです。主に開業医を会員とする団体なので大学病院や診療所の勤務医はごくわずかな例外を除いて入会していません。
さらに、近年顕著なんですけど、新規開業する歯科医師でも入会しない歯科医師は年々多くなっており、特に都市部ではその傾向が非常に強いのです。聞くところでは都心部では半数にも満たないとか。所沢市の開業歯科医院でも加入率は60%程度です。
つまり、厚生労働省が日本歯科医師会にいくら言ったところで末端の歯科医師の半分くらいにしかリーチしないのです
しかも罰則なしではなかなか普及しないと思います。
ちなみに米国ではキンバリー事件(*歯科診療所でのHIVの院内感染事故)以後、各州ごとに切削器具を含め、滅菌・消毒が義務付けられていて、もし実態調査時に滅菌・消毒していないと開業停止となります。
滅菌していなければ開業停止です。先日の報道通りなら日本の開業医の7割が廃業に追い込まれてしまうという事実。そろそろ真剣に取り組むべき時期に来ているのではないでしょうか。
くどいようですが、当院は滅菌しています。
歯科用ハンドピースの滅菌について
アクイユ矯正歯科クリニックの衛生管理
written by 埼玉県所沢市 狭山市 川越市近くの歯列矯正 アクイユ矯正歯科クリニック