宮崎シーガイアの「オーシャンドーム」が解体されるというニュース。
https://archive.today/wB7nd
シーガイアがオープンした頃は大学生だったのですが、宮崎出身の先輩がいたので「近くにできていいですね」と言ったらその先輩が「300m歩けば本物の海岸があるのに、屋根付のプールになんて行くわけなかろーが」と言っていたのを思い出しました。
その先輩の実感が正しかったということでしょう。北海道や東北地方に建造すれば結果は違ってかもしれませんが、そもそも沖縄が日本に返還された1972年をもって九州は南国をイメージする観光地としての役割を終えたと思うのです。
私が見聞きした感じでは関東地方を生活基盤にする人にとって、関東との気候の乖離度のイメージは
北海道、沖縄>東北、九州>四国、北信越>関東
というような感覚が標準的なようですが、私の肌感覚では
沖縄>北海道>東北、北信越>四国、九州、関東
なのです。気温の統計的にどうかは別にして、東北以南の本州、四国、九州なんてさしたる差はないという気がします。長崎に住んでいた6年間、実家のある狭山市に帰省する際に服装を考えたことは一度もありません。気温が大して変わらないので同じで全く問題ないのです。北海道や沖縄に旅行に行くときは着替えを用意しますが九州、関東だと同じ服装です。
沖縄が日本に返還される1972年以前、離島を除けば日本の最南端は鹿児島県でしたから指宿市は「東洋のハワイ」などと呼ばれ観光客で賑わっていたそうです。母方の実家が指宿市の近くにあったため指宿温泉にはよく行きました。
土産物店はウミガメとか、白砂、バナナやマンゴーを使ったアクセサリーなどを販売していて南国イメージをさかんにアピールしているのですが、肝心の指宿の海岸が「関東と同じ黒い砂浜」。そして、指宿温泉の名物は砂蒸し風呂です。
こんな感じでおばぁがおばぁに砂をかけています。ビーチパラソルらしきものがHAWAIIっぽいんでしょうか。よくわかりません、、、
場所によってはこれですから。リゾートというより葬儀場なんじゃないかと見紛うばかりです。こんな感じですから子供心にも指宿が「東洋のハワイ」であるのが偽りであることは理解できていました。
一面に広がる黒い海岸線、クラゲだらけの海、砂浜では土左衛門がごろごろ。沖縄に行けるようになれば用無しになるに決まっています。
そんな鹿児島県より北に位置する宮崎県に1993年にオープンしたシーガイア。内容云々より九州の南国リゾートであることで全国からの観光客が興味を示さなかったこと、海岸線近くに設置してしまったことで地元民にすらそっぽを向かれてしまったことが失敗の原因なのでしょうが、高くつきましたね、、、。
written by 所沢市、東村山市、清瀬市 近くのアクイユ矯正歯科クリニック