少し前のニュースですが、、、新潟、長野の土砂崩れで300人が孤立しているというニュース
https://archive.today/WntFk
ご無事をお祈りいたします、、、としか言いようのないニュースであります。
これで思い出したのが学生時代、平成3年9月に発生した台風19号(りんご台風)です。
当時長崎大学の2年生だった私は定期試験を受けるために登校しました。台風が近づいているのは知っていましてけれども、何分20歳ですから経験が浅い。台風をなめていたというのもありますが、それは大学関係者も同じこと。今思えば、あれで学生に死傷者がでていたら試験を強行した大学関係者も相当なバッシングを受けていたはずです。
その日はドイツ語の試験でした。今では数字の「1」すら覚えておりませんが、当時は1から10まで数えられる程度の独語力は有しておりました。それで定期試験をクリアしてしまう日本(長崎大学特有か??)の教育制度もどうかと思いますけれども、その試験中、強風に煽られて教室の窓ガラスが
「パリパリパリパリーー」
と突如何枚も割れて、学生の「キャーー!!」という声とともに教室中にガラス片が舞い込みます。
試験官もさすがにマズイと思ったのか「皆さん廊下に避難してください!!!」 で、試験中止。強風が止むのを待って再開かと思いきや全員帰宅を命じられました。
で、、、
校舎の外に出てビックリ!なんと電柱位の太さの木が根元から折れてます・・・・
私は車で通学していたんですけれども、いつもの帰り道を通ろうとしたら、、、木造住宅が崩壊して道路をふさいでいて帰れません・・・・
道路の真ん中で大型トラックが強風に煽られて横転していたり、、、先輩の新車にタイルが突き刺さっていたり、、、
私の周辺には人的被害が無かったのでなんともなかったのですが、エライ台風だな~とは率直に感じておりました。
そんな台風でしたから当然のごとく停電。固定電話(当時は携帯電話は無かったです)は辛うじて繋がっていましたけど混線が酷かったですね。長崎から狭山の実家に電話しているはずなのに、同じアパートに住んでいる同級生の話し声も同時に聞こえてしまうというような状況でした。やりたくもない4者会談が成立してしまうという訳のわからない状態です。
そんな状況下でにも関わらず、翌日以降の試験の予定が変更されることはありませんでした。そもそも辛うじて電話が繋がっているくらいで、電気もつきませんから試験勉強なんてできるわけないです。
翌日の試験は統計学でした。大学生にとって暗記科目は一夜漬けでどうにでかなりますが、この手の科目は苦手に感じる人が多いでしょう。そんな統計学の試験の前にまさかの停電。
で、皆で電話です。不安なんですね、やっぱり。自分だけやらないのは拙いだろ、、、でも皆がやらないなら平気なんじゃね??という甘えというかなんというか。
「明日どうする??マズイ、何にもやってない」
「大丈夫やろ~、考慮してくれるで。追試で頑張ろうや」
「まあ、統計学の先生は毎年再々試までやってくれてるし、平気や平気」
「そうだよな、だいたい今日は停電してるから勉強したくてもできないし」
ま、あれこれ何人もと電話したわけですけど、要約するとこんな感じ。「3人寄れば文殊の知恵」という諺がありますが、社会経験の貧弱な20歳の学生が3人集まると良い知恵を生み出すどころか「赤信号、みんなで渡れば怖くない」的な発想に落ち着くわけです。
翌日の試験は予想通り死屍累々。歯学部は1学年の人数が少なくて、私の学年は60人だったのですけど半分くらいは追試に回ったのではなかったでしょうか??(私は神がかり的な山勘が冴え渡り、奇跡的に本試でパス)
とにかくこの台風の被害は甚大で、私のアパートは平地にあったため2,3日でライフラインはほぼ復旧しましたが、長崎市内でも復旧具合に地域差があって長期間停電が続いていた地域もありました。そんな中、追試の日がやってきます。甚大な台風被害に気を奪われたのか、一向に皆の危機感が上がりません。
「再々試でがんばろう」「今まで統計学で留年した人はいない」「**先生は強面だけど根は優しいから大丈夫」
などと根拠のない理由で早々に再試を諦める人が続出します。というより、こんな状況だったので再試科目を多く抱えている学生も多く、再試科目の取捨選択といいますか、過去に再々試がなかった(再試に落ちたら留年)科目に集中せざるを得なかったということです。
で、、、
再試でも9人が不合格。あまりの出来の悪さに統計学の教授が激怒して非情にも「今年は再々試はしない」とのお達しが通告されたのでした、、、
結局、統計学で9人、さらに動物学でも4人が不合格となり、60人中13人が教養学部から歯学部への進学を果たせないという前代未聞の事態となったのでした(私は13人に含まれていませんよ、長崎大学の7不思議とか言われましたけどw)。
「りんご台風」の名称通り、青森県のリンゴが木から落ちまくった農業被害が強調される平成3年の台風19号ですが、落ちたのはリンゴだけじゃないんですけどね、、、
written by 所沢市、東久留米市、飯能市 近くのアクイユ矯正歯科クリニック