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ビールの大瓶なんてまだ存在していたのか、、、

キリンビールが復調しているというニュース
https://archive.is/P8JWT

この中で気になったのが市場全体は0.6%減の1億9575万ケース(1ケースは大瓶20本換算)と、上期としては3年連続で過去最低の更新となったという部分。

おいおい、ビール業界は未だに「大瓶」換算で業績を計っていたのか!

私の親父は今ではアサヒのスーパードライばっかり飲んでいますが私が子供の頃はキリンばかり飲んでいたように思います。確かキリンラガーだったのかな。アサヒスーパードライの発売開始は1987年というから30年近くも相も変わらず同じ味を好んで飲んでいるということ。米だの大豆だのの農産物の味が劇的に変わるとは思えませんが、ビールは加工食品なんですから30年も同一ブランドが君臨し続けているというのも驚きではあります。

当時は酒屋さんが大瓶20本ケースを自宅まで配達してくれて、代わりに黄色いプラスチックケースに詰め込まれた20本の空き瓶を回収するというシステムでした。今でもあるのかもしれませんが最近、私はそういう光景を見たことがありません。そもそもかれこれ10年以上、大瓶というものを目にした記憶がありません。やたらと高額な飲食店に行くと瓶入りのビールが置いてあることがありますが中瓶ですね。値段はしっかり居酒屋の大ジョッキ以上ですけど。

さて、なんで未だに大瓶なんてものが存在するのか??アルミ缶に比べて、重くて割れる危険性がある、回収が必要で面倒くさい、開けるのに栓抜きが必要で状況によっては歯でこじ開ける羽目になる、夫婦喧嘩でもしようものなら凶器にもなりかねない、デメリットばかりでメリットなんて何もないように感じます。

しかし、、、そこはやはりメリットがあるから存続しているんでしょうということで調べてみました。

仮説1:味が良い
仮に大瓶存続の理由があるとすれば最大の理由はこれでしょう。味に違いがあれば味覚に優れたグルメ通は一筋縄ではいきません。徹底的に味覚にこだわりを持っているわけですから多少のデメリットなんてどこ吹く風に違いありません。そこでこんなサイトを見つけました。
https://archive.is/Q7aVG

なるほど、中身に違いは無いようですが、瓶と缶の注ぎ口形状の違いによって「缶からグラスに注ぐと、口のところから最初にどばっと勢いよく出てきがち。そのせいで、比較的荒い泡になる。ひいては炭酸もちょっと弱くなる」、「瓶は細めの口から静か細く出てきがち。そのせいで、泡が立ちにくく、炭酸が残り強い味になる」と書いてあります。でも、口の大きさでいえば瓶のほうが大きくないですかね??面積的には。あるとしたら液面までの空間、でしょうか。静かに注ぎやすいのは確かに瓶のような気がします。目視できるのも大きいでしょうね。だけど、、、私としては大瓶を肯定するまでの強い要素ではない気がします。付け加えると、泡がどうこう、炭酸がどうこう言うのなら小瓶か中瓶で飲むべきだと思うんですよ。大瓶だと飲んでる間に抜けちゃうでしょ?炭酸。

仮説2:価格が安い
味に大差ないとすればこれでしょう。なにしろコンビニに大瓶なんて売ってないし、流通経路としてはほぼ閉ざされているといっても良い状況だと思うのです。それでも大瓶に根強い需要があるとすれば値段が安いからとしか考えられない。
そこで、カクヤスのHPで調べてみたところアサヒスーパードライの大瓶(633ml)296円、500ml缶252円でした。1ml当たりに換算すると大瓶0.467円、500ml缶0.504円と確かに8%ほど大瓶が安い。ただ、容量が大きければ飲み残す量も多くなるはずで経済的かどうかは微妙なところではないでしょうか。10本飲んだら1本おまけします、ドトールのコーヒーチケット程度の値引き率ですから。

というわけで、大瓶が未だに存在する明確な根拠は見つけられませんでした。慣習、ということでしょうか。

 

written by 所沢市、東久留米市、飯能市 近くのアクイユ矯正歯科クリニック