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風邪に抗生物質は効くか??

なんかyahooのトップページでこんな記事が取り上げられていたのは意外でした。

1ページ目https://archive.is/qEZbd
2ページ目https://archive.is/KMhsK
3ページ目https://archive.is/dxAUb

簡単にまとめると、

抗生物質は細菌には効果があるけれど、ウイルスには効果が無い(だから抗生物質は風邪を直接治すことはできない)
風邪で抗生物質を処方するのは2次感染(風邪で弱った体に細菌が悪影響を及ぼすのを防ぐ)を予防するため。
抗生物質を乱用すると耐性菌が増えてイザというときに効かなくなる。

ということです。日本は風邪でもバンバン抗生物質を処方しているイメージがありますが、海外では本当に必要な人にしか処方しないそうです。そうして、耐性菌が発生するのを防いで少しでも抗生物質の「賞味期限」を伸ばそうとしているのです。

記事では最後に『WHOの抗菌薬啓発「4原則」』を紹介して〆ています。

抗菌薬啓発週間2015が呼びかけている、4原則。
(1)求めない
薬をもらうと安心するのは、当然のことだと思います。でも、自分にとって効果のない薬をもらって飲んでも、無用な副反応を引き起こす恐れがある上にお金がかかります。できるだけ症状に対して効果のある薬だけをもらうようにしたいものですね。薬の処方で気になることがあれば、医師に遠慮せず相談しましょう。医師の中には、意味のない薬と知りながら、欲しがる人が多いという理由で処方しているという人もいるそうです。
(2)飲むならきちんと
もらった薬は残さず飲みきることが大切です。その薬はそのときのあなたのためのものです。その細菌を殺すために、適切な量が処方されているはず。症状が良くなった気がしても飲み続けて、確実に細菌を死滅させてください。そうしないと、生き残っていた細菌が、しだいに耐性を持つようになってしまいます。
(3)もらわない
親切心で処方薬をくれそうな方に出会ったら、丁重にお断りすることがよいです。そしてやんわりと抗菌薬を捨てることをアドバイスしてあげられると、その抗菌薬を長く使える可能性が伸びます。
(4)あげない

(3)の逆ですね。病気の症状を判断できるのは医師だけです。抗菌薬は市販の風邪薬とは違います。医師でもない人が独自の判断で、抗菌薬を誰かにわたすのはしない方が良さそうです。
 
ということなんですけど、上の4つでいえば(2)飲むならきちんと、が最も大事かな。求めないはともかくとして、もらわない、とかあげない、ってのは日本の事情を考えるとピンときません。しかもなんだか麻薬みたいな扱い方ですしね。