抜歯治療・非抜歯治療
歯を抜いたり抜かなかったりなんで??(2)
さて、前回の補足資料の一番上の図から説明します。
これは上顎と下顎のバランスがとれているケースを想定しています。日本人の出っ歯の原因で一番多いのは下顎が小さいことに起因するものですが、この図は歯の傾きに原因がある出っ歯です。
歯の傾きに原因がある出っ歯の典型的な口腔内は
(1)上の前歯は隙間なく綺麗だけれど、下の前歯に凸凹がある
(2)上の前歯に隙間があって、下の前歯は綺麗に並んでいる
という状態です。
補足資料の一番上の図はこのうちの(1)を解説しています。下の前歯の凸凹を解消するために下の前歯を前に拡大することで歯を配列します
(2)の場合にはもちろん上の前歯にある隙間を利用して前歯を中に入れることで出っ歯を治します。
解りますか??
解り難いだろうな〜〜〜(汗)、書いてる本人がそう感じるくらいだから(笑)
でもこれ以上易しく書くのもまた難しい・・・。かといって書き始めてしまった以上、途中で止めるのも気が引ける・・・
ということで・・・続く
歯を抜いたり抜かなかったりなんで??〜補足資料〜
以下の図はクリニックのHPを見て、メールで質問していただいた方への返答の際に作成したもの。今後はこの図をベースに解説を続けます。
図の見方は・・・
四角いのが上顎、あるいは下顎
楕円なのが上の前歯、あるいは下の前歯
水色が治療前のイメージ
黄緑が治療後のイメージ
です。
だんだんマニアックになってきました(笑)
ほとんどの読者にはわけわからん・・・ことでしょう・・・。
でも良しとします。どーせブログですしね。
もし知りたい方がいましたら医院宛にメール頂くか、コメント欄に記入してください。ちょっと考えます。
歯を抜いたり抜かなかったり、なんで??
矯正治療を希望される患者様にとって歯を抜くか抜かないか?はとても大事な問題ですよね。治療サイドから見ていても、「これは抜かなきゃ絶対に無理!」と思える症状ならなんのためらいもないのです(というよりも、抜歯が嫌なら矯正治療を諦めていただくしかないのですが)。
ところが、どんな世界でもグレーゾーンが存在するのは世の常です。矯正治療の場合、絶対に抜かないと治療できない〜抜く必要は全くない、といったレベルがあって、当然、その中間に位置する症状も存在するんです。
日頃、矯正の相談を受けていても、複数の医院で相談された患者様の中に「ある医院では抜歯が必要といわれたけど、別の医院では必要ないといわれました。一体どっちが正しいのですか?」というご質問を受けることがままあります。
結論から先に言わせていただくと「どちらも正しいと思います」という答えになります。何故かというと、先のグレーゾーンに位置する患者様の場合、抜歯と非抜歯のどちらが正しいか?という判断基準ではなくて、抜歯の治療と非抜歯の治療のどちらが患者様の希望にかなう治療結果が得られるか?という基準で判断すべきだからです。
ここで皆様に知っていただきたいことは、「抜歯と非抜歯とどちらが正しいか?を判断することは難しいけれど、抜歯した場合の治療結果と非抜歯の場合の治療結果が同じであることは決してない」ということです。
のんびり続く
ホワイトワイヤーの続きも忘れてませんよ、笑)